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皮膚科医が教える、「心地よい肌」へのヒント

野村有子

野村有子先生に教わる、
感染予防とスキンケア

野村皮膚科 院長 野村有子先生監修

新型コロナウイルスの感染拡大により、わたしたちの日常生活は著しく変化しました。
毎日のルーティンとしてのアルコール消毒が欠かせなくなった今、手あれなどのトラブルを経験する人もふえています。
今回は、感染予防を続けながら手肌の健康を守る方法について、皮膚科専門医の野村有子先生に伺いました。

Q:手あれとは、皮膚にどんなダメージが起きている状態でしょうか?

A:ひと口にダメージと言っても、その人の肌の状態や季節によって、種類(どこが、どのように悪いのか)と程度(どのくらい悪いのか)が異なります。一般的には、皮膚がかさついたり指紋がみえにくくなったり、ひどくなるとひびやあかぎれが生じて痛痒くなったりします。なぜ手あれが生じたのか、皮膚科医は、患者さんの過去の病歴やお仕事、家庭生活についてお聞きしながら、肌を細かく観察することによって、手あれの原因を特定し、その人にあった対策をみつけていきます。
消毒に使われるアルコールは、一般的に皮膚へのダメージが強いので、角質細胞*を傷つけ、手あれを引き起すことがあります。アルコールはウイルスや細菌を攻撃するのに有効である反面、脱脂力が強いために皮膚を乾燥させ、傷つけてしまうのです。
手あれが起こりやすい場所は、利き手の指先、爪まわり、指の関節部分、手のひら。
多くの方は、肌がカサカサしてきたことに気が付いて、ハンドクリームなどで対処されるのですが、アルコール消毒や日々の水仕事をへらすわけにもいかず、症状が悪化してしまうことがよくあります。

*表皮の一番外側の細胞で、皮膚のバリア機能を保つために重要な細胞。

Q:手あれの対策とケアをするために、どのような製品を選んだらよいですか?

A:ときによっては、手あれが一時的で、すぐによくなるということもありますが、問題となるのは、繰り返しの手洗いやアルコールの刺激により、皮膚のバリア機能が低下してしまうことです。
その意味では、保湿成分入りのクリーム、ジェルなどで継続的なお手入れをすることがケアの基本になります。
また、手あれを予防して手をきれいに保つためには、正しく手を洗うことも重要です。手に優しい保湿成分が入っている洗浄製品を使用することで、手あれがしにくくなるという効果も期待できます。とくに肌が弱い方は、自分に合った洗浄製品をみつけられるよう、いくつかの製品を試してみてください。
成分などで分かりにくいことがあれば、皮膚科医の先生や薬局の薬剤師さんが相談にのってくれると思いますので、たずねてみましょう。

バリア機能が低下した皮膚のイメージ

Q:これからも続く、感染予防のためにできることがあれば教えてください

A:まず、こまめな手洗い、こまめな保湿を続けることが、ご自分とご家族、周囲の方を感染から守ることにつながると心得ましょう。自分に合った製品がみつかっているなら、それを継続することをお奨めします。
ケアを続けることで皮膚のバリア機能がよくなっているのかどうかは、肌触りなどの変化を確かめることで確認することができます。かさつきがなくなり潤った肌になることで、モチベーションを保つことができます。
また、最近では消毒と保湿が同時にできる製品も見かけるようになりました。
忙しくて時間がない方には便利なので、一度試してみるのもよいでしょう。

野村有子先生

野村皮膚科医院

院長 野村有子先生

日本皮膚科学会専門医、日本臨床皮膚科医会、日本香粧品学会、日本皮膚アレルギー学会

日本アレルギー学会・、日本抗加齢医学会、日本在宅医学会、日本風工学会

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