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ターニングポイントはいつ? 私が「なりたい私」になったとき
フラワーアーティスト 前田有紀さん

人生のどこかでふと生じる、「今のままでいい?」という迷いや悩み。そんな時、輝いているあの人は、何を考えていたのでしょう…。フラワーアーティストの前田有紀さんに、テレビ局を退職し今に至った転機やきっかけをうかがいます。

好きなことを仕事にしている人は、目の輝きが違う! では私は?

豊かな自然に囲まれ、移ろいゆく草木の様々な表情を感じられる鎌倉。ここを拠点として活動するフラワーアーティストの前田有紀さんを訪ねてきました。目の前に表れた前田さんの目の輝きは、圧倒的で吸い込まれそうなほど。3歳の男の子の母でもあり、自然の中で子育てしたい、と居を構えた鎌倉での生活が、いかに充実しているかが溢れて伝わってきます。そんな前田さんですが、アナウンサーとして約10年間テレビ朝日に勤務していたのはご存知の通り。多くの人の憧れ、狭き門のアナウンサーを辞めたきっかけは何だったのでしょう?
「アスリートや企業の経営者など、その道を極めた方・活躍している方にマイクを向けることが多かったのですが、そういう方々は皆、好きなことを仕事にしていて目の輝きが全く違ったのです。当時入社5~6年目で、毎日忙しく、刺激も多くて充実していました。けれど、そんなマイクを向ける私は、心の底から輝けている? 私の好きなことって、何だろう?と突き詰めてみたいな、と思ったんです」と前田さん。

休日は好きなこと探し、いつしか点と点がつながって

そんな日々の取材の中から沸き上がった、私の好きなことって…という疑問。多忙なアナウンサー生活を続けながら、休みの日には、自分の好きなこと探しのために、料理やスポーツ、花…さまざまな習い事をしてみたそう。都会のビル群、昼夜問わずに出勤し、自然と無縁な生活を送っていた前田さんを癒したのは、帰宅した部屋に飾ってあった一輪の花。

「その花が部屋をパッと明るくともすように、元気をチャージしてくれました。最初はたった一輪だけ飾っていたのが、二輪、三輪…、とだんだん部屋に花が増えていきました。それに比例するように、そういえば母はイベントごとに花を飾っていたな、花や緑が子どもの頃から大好きだったな、といろいろ思い出して。もっと花のことを習いたい、深めたい、そして花を仕事にしたい、と思いは強くなっていったんです」。

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好奇心が不安を上回ったとき、安定よりも好きな道を選んだ

つぼみがふくらんで、やがて大きな花を咲かせるように、前田さんの想いも少しずつ大きくふくらんでいく中、周囲からは会社にいたほうがいい、という反対の声も多数あったとか。前田さん自身も、不安が全くなかったわけではありません。

「次第に、不安より好奇心のほうが大きくなっていき、まだ見ぬ新しい世界での光を見てみたい、次のステップに進みたい、と思い、10年務めた会社を退職しました。人生設計はあまり緻密には立てず、今まで勘や直感を大切にしてきたほうですね。自分自身で自分の好きなことを見つめ続けた結果、その先に自分らしい人生があるんだと信じていました。人には、安定している、恵まれている、と映っても、それは自分の考えとはノットイコール。皆が皆、転職や方向転換するのがいいとは思いませんし、確かにワクワクすることを見つけなくても生きていけます。けれど、あっという間に大事な時間は過ぎて、後になって『こうしたかった』なんてもったいないから、自分への問いかけはしてみるといいですね。とはいえ、迷ったり、何をすべきか考えている人には、会社を辞めたり、方向転換することがすべてではないとも思います。今の仕事を続けながら、好きなものと並行することができたら、それも素敵だなって思います」。

テレビ局を退社して7年経った今、辞めなければよかった、と後悔したことは一度もないという前田さん。「きっと大変なことを考えたら、2倍も3倍も花の道を選んだ今のほうがずっと大変。でも自分が選んだ、選び取った人生だから、大変じゃなくてやりがいです。今、とっても楽しくてワクワクしていますね」。

イギリスで庭師のインターン、自由が丘の人気店で武者修行!

花に関わる仕事をしたいと思いが募り、前職を辞めてからはすぐにイギリスに留学。半年間、コッツウォルズの中世の古城で、庭師のインターンとしてさまざまなことを学んだあとに帰国。イギリスで学んだ花もガーデニングもさらにトータルで引き続き学びたいと履歴書を送り、自由が丘の人気店「ブリキのジョーロ」に就職。

「花の道で生きていく、ありとあらゆる術を教えてもらった場所になります。花と植物に囲まれた広い庭もあるとても素敵なお店。仕入れた花は水の吸い上げをよくするために店に戻って根元を切るのですが、花の種類だけ扱い方、水のやり方、切り方が違うので、ひとつひとつ基礎から覚えて。接客や事務作業、車で配達、何でもしました。数年経ったころ、重要な仕入れも任せてもらえるまでに。朝の三時に起きて、車を運転して市場に仕入れに行くところから毎日始まります。競りが始まる前に、箱の中の花の良し悪しを下調べしたり、品質の悪いものを仕入れると厳しく指導されたり、一生役立つ目利きを教え込まれました。花にまつわるありとあらゆるスキルを習得し、勉強を続け、3年間、濃密で楽しい修行生活でした」。

花をもっと身近なものに。親しみやすいかたちで浸透させたい

前田さんはその後独立して、移動型花屋「gui(グイ)」を立ち上げ、現在に至ります。もっとみんなに花のことを知ってほしいという想いから、お店というカタチを飛び出して、いろいろな場所の軒下を借りて花を売り、花との出会いの機会、またその花を買ったお客様に出会う機会を作る移動花屋さんです。他に、アパレルの展示会の装飾や、企業のノベルティ、イラストレーターと花をコラボさせて新しいクリエーションを生み出したり、と精力的に活動中。「いろいろな案件をいただいて、そのご要望に合わせて作るのが今はとっても楽しいです。花というツールで、今まで他の人がやってこなかったことをこれからもっと企画していきたいと思っています」。

前田さんの見据えるこれからのこと。好きな花を仕事にしたまでがゴールではないそうです。「お祝いやイベント、記念日には花のニーズがありますが、自分のために買ったり、花を身近な存在として考えている人はまだまだ少ないなと実感しています。たくさんの素敵な花を仕入れても、売れずに廃棄されていく光景を、素敵な花を育てた生産者のためにも減らして行きたいです」。

そこで、余った花をドライフラワーにしたり、スタッフたちと作品撮りしたり、アクセサリーにしたり。一度飾って、枯れたら終わりでなく、さまざまな形で、二次三次と使い続けられるような花の楽しみ方を、今後も幅広くされていくとか。まさに、自分だけの好きなことの発見が招いた、自分だけが展開する新しい仕事。好きと向き合うことで絶対に見つけられると思うので、まずは自分の好きに触れる時間を増やすことが大事だと思います。

Photos/Hidehiro Yamada
Text/Yuka Hanyuda
Cooperation/GARDEN HOUSE

【取材協力】

前田有紀さん
フラワーアーティスト。10年間テレビ局に勤務した後、2013年イギリスに留学。コッツウォルズの古城で見習いガーデナーとして働いた後、都内のフラワーショップで修業を積み独立。2018年秋には、自身の手がける花屋ブランド「gui」を立ち上げ、花と緑のある暮らしを提案。 「花とあなたが出会う場所」移動花屋gui

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