敏感肌のテカリ対策
敏感肌に悩む方のなかには、肌の乾燥と同時にテカリが気になるという方もいるのではないでしょうか。
おでこや小鼻などがテカるのは、肌の水分量低下によって過剰に分泌された皮脂が原因です。
テカリが気になるからといって保湿を控える方がいますが、保湿不足はテカリやすい肌にとって逆効果になりかねません。
敏感肌だけどテカリが気になるという方は、肌の水分と油分のバランスを整えてテカリ対策をおこないましょう。
1. 敏感肌の肌状態とは
敏感肌とは、何らかの原因で肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激を受けやすくなった状態のことをいいます。
肌のバリア機能が正常にはたらいている肌は、水分と油分のバランスが整い、外部からの刺激を受けにくい状態です。
しかし、乾燥や紫外線などの影響で肌のバリア機能が低下すると、外部刺激から肌を守ろうと皮脂が過剰に分泌されてしまい、肌のテカリにつながります。
特に敏感肌の方は顔にテカる部分と乾燥する部分が混在することも多いため、皮脂を抑えるケアをしつつ保湿も同時におこなうことが大切です。
敏感肌がテカリやすいゾーン
皮脂腺が発達しているおでこや鼻にかけてのTゾーンとあごは、敏感肌であってもテカリが気になりやすいゾーンです。
また、皮脂が過剰に分泌しやすいこのゾーンは、皮脂分泌量だけでなく水分蒸発量も多いといわれています。
テカリが気になる部分は保湿を避けて皮脂を取り除くスキンケアをしがちですが、かえって皮脂を過剰に分泌させる原因になりかねません。
テカる=肌がうるおっているわけではないので、水分と油分のバランスを整えるための保湿ケアが必要です。
敏感肌の乾燥しやすいゾーン
Tゾーンやあごがテカリやすい一方で、頬や目元、口元などは乾燥しやすいのが敏感肌の特徴です。
もともと頬や目元、口元などは皮脂の分泌量が少ない部分のため、顔のなかでも乾燥しやすく、バリア機能が低下しやすい部分といえます。
肌のバリア機能が正常にはたらいている状態とは、角層の細胞同士が隙間なく並んでいる状態です。
水分と油分のバランスが保たれ、外部刺激から肌を守ってくれます。
しかし、乾燥などが原因でバリア機能が低下すると細胞と細胞の間に隙間ができ、刺激物質が侵入しやすい敏感肌になってしまうのです。
バリア機能が低下すると乾燥と敏感を繰り返す状態になりやすいため、肌内部に水分を浸透させる保湿ケアが大切になります。
2. 敏感肌なのに顔のテカリが気になる原因は?
テカリの主な原因は乾燥によるものですが、ほかにも外部からの刺激が影響していることも考えられます。
敏感肌なのに肌がテカる原因についてみていきましょう。
【原因1】肌内部のうるおい不足
テカリの原因として考えられるのは、肌内部のうるおいが不足していることです。
肌内部の角質層が水分で満たされていれば、肌のバリア機能が正常にはたらいて過剰な皮脂分泌は起こりにくくなります。
テカリが気になる方のなかには、脂性肌と勘違いして油分を避けるスキンケアをしている方もいるのではないでしょうか。
しかし、油分を含む乳液やクリームを使用せず、化粧水だけで済ましてしまうのは逆に乾燥を招く原因になります。
化粧水で水分を補ったあとは、水分が蒸発しないよう乳液やクリームで蓋をしてあげることが大切です。
【原因2】紫外線の影響
紫外線を過度に浴びると肌内部の水分量が減ってしまい、乾燥からテカリの原因になることがあります。
紫外線は微量であっても毎日浴び続けることで肌のバリア機能が低下し、肌を乾燥させる原因につながります。
紫外線はテカリ以外にも、しみやシワ、ニキビなどのトラブルを招く原因です。
日焼け止めや日傘、サングラスなどを活用して、しっかり紫外線対策をおこないましょう。
【原因3】スキンケアやメイク用品があっていない
皮脂を取りすぎるケアや、反対に余分な皮脂を落とせていないケアは、肌への刺激となりバリア機能を低下させる原因です。
肌への刺激は皮脂の過剰分泌につながるため、肌質にあった適切なスキンケアをおこないましょう。
また、油分の多いベースメイクなども肌のテカリに関係しています。
テカリやベタつきが気になる部分は、油分の少ないメイク下地を使用するなど、部位ごとに油分を調整することが大切です。
【原因4】冷房環境での肌の乾燥
しっかり保湿ケアができていても、エアコンの風によりうるおいが奪われてしまうことがあります。
特に夏場はエアコンで空気が乾燥しやすいため、いつも以上に保湿を心がけることが大切です。
朝晩のスキンケアでしっかり水分と油分を補い、冷房環境でも乾燥しづらい土台を整えておきましょう。
日中にミストタイプの化粧水などでこまめに水分補給をすれば、テカリ防止につながります。
【原因5】ホルモンバランスの乱れ
皮脂の分泌には、男性ホルモンのはたらきが大きく関わっているといわれています。
普段は女性ホルモンとのバランスが保たれていますが、男性ホルモンが優位になると皮脂の分泌量が増えやすくなってしまうのです。
ホルモンバランスはストレスや睡眠不足、偏食などでバランスを崩しやすいため、生活習慣を整えるよう心がけましょう。
ホルモンバランスの乱れはテカリの原因だけでなく、肌のターンオーバーを乱す原因にもつながります。
【原因6】食生活の偏り
皮脂の分泌量は食事の内容と大きく関係しており、脂っこい食事や糖分の多い食品が原因で皮脂が増えることもあります。
ファストフードやスイーツなどを頻繁に食べる方は、食べすぎないように注意しましょう。
テカリを抑えるには栄養バランスのよい食事を中心に、ビタミンB2やビタミンB6など皮脂の分泌をコントロールするはたらきのある食品を取り入れるのがおすすめです。
3. 敏感肌の顔のテカリを防ぐ方法
Tゾーンやあごのテカリを防ぐには、スキンケア方法と生活習慣を見直すことからはじめましょう。
肌の乾燥を防げれば肌のバリア機能が正常にはたらくようになり、テカリ予防につながります。
洗顔方法を見直す
洗顔のしすぎやゴシゴシこするような洗顔方法は、肌に必要な皮脂まで落としてしまい乾燥を招いてテカリにつながります。
テカリやベタつきが気になるとしっかり洗顔したくなりますが、洗いすぎはかえって皮脂を過剰に分泌させる原因です。
以下に当てはまる洗顔方法をしている方は、敏感肌に適した洗顔方法に見直しをしましょう。
● 1日3回以上洗顔する
● 顔全体をゴシゴシこすって洗う
● 熱いお湯で洗顔している
● 脂性肌用など脱脂力が強い洗顔料を使用している
テカリが気になる敏感肌の方は、洗顔で皮脂を取りすぎないことが大切です。
敏感肌用など脱脂力が強すぎない洗顔料でやさしく洗い、洗顔の回数は朝晩の2回までにとどめましょう。
また、洗顔料を洗い流すときに熱いお湯を使ってしまうと、皮脂を取りすぎて乾燥の原因になります。
すすぎの際は体温程度のぬるま湯を使い、洗顔料が肌に残らないようしっかりすすいでください。
保湿をしっかりおこない肌バランスを整える
テカリが気になりやすいTゾーンやあごは、皮脂が分泌しやすい部分であるとともに水分蒸発しやすい部分です。
そのため、テカリを気にして保湿ケアを避けてしまうと、逆に乾燥が進んで皮脂分泌が過剰になりテカリにつながります。
肌内部に水分を与えると同時に適度に油分を補い、肌バランスを整える保湿ケアをおこないましょう。
テカリを気にしている方に多いのは、テカリを防ぐために乳液やクリームなど油分を含むスキンケアを避けてしまうことです。
しかし、化粧水だけではうるおいが蒸発してしまうため、化粧水のあとは乳液やクリームも忘れずに使用しましょう。
油分のベタつきが気になるという方は、オイルフリーのジェルタイプを使用するのがおすすめです。
紫外線対策をおこなう
紫外線を過度に浴びると肌の水分量が減ってしまうため、テカリを防ぐには紫外線対策が欠かせません。
日差しの強い夏だけではなく、一年を通して日焼け止めを使用して紫外線から肌を守ることが大切です。
外出する際にサングラスや日傘などを活用すれば、紫外線からのダメージを最小限に抑えられるでしょう。
日焼け止めの刺激が気になるという方は、敏感肌用や低刺激処方の日焼け止めを試してみてください。
また、紫外線は室内にも届くため、外出をしない日でも日焼け止めを塗っておくと安心です。
外出時と同じ強さの日焼け止めを使用する必要はないので、SPF10〜20、PA++程度の日焼け止めを選ぶとよいでしょう。
生活習慣を見直しインナーケアをおこなう
敏感肌のテカリを防ぐには、スキンケアだけでなく体の内側からインナーケアをおこなうのも大切です。
睡眠不足や運動不足、過度なストレスなどはホルモンバランスを乱す原因となり、皮脂の分泌を増加させる原因につながります。
規則正しい生活を心がけ、ストレスをためないよう意識して過ごしましょう。
そして、テカリを防ぐには栄養バランスのよい食事を摂ることも忘れてはいけません。
脂質や糖質を多く含む食品を摂りすぎると、皮脂の分泌量が増えてテカリにつながるといわれています。
タンパク質・脂質・炭水化物の三大栄養素を中心に、過剰な皮脂の分泌を抑制してくれるビタミンB2やビタミンB6などを含む食品を摂取しましょう。
4. 敏感肌の顔のテカリにおすすめのスキンケアアイテムの選び方
敏感肌でテカリが気になる方は、肌への負担になりにくく、なおかつ保湿効果の高いスキンケアアイテムを選ぶのがポイントです。
皮脂バランスを整えるタイプを選ぶ
敏感肌だけどテカリが気になるという方は、水分不足による過剰な皮脂分泌が起きていることが考えられます。
そのため、乾燥している部分には保湿ケアを、テカリが気になる部分には皮脂を抑えるケアの両方が必要です。
「ビタミンC誘導体」や「大豆エキス」、「ライスパワーNo.6」など、皮脂バランスを整える成分が配合されたスキンケアアイテムを選ぶとよいでしょう。
● ビタミンC誘導体‥皮脂分泌抑制作用に加えて、毛穴を引き締める作用があります。
● 大豆エキス‥皮脂腺抑制による、皮脂抑制作用があります。
● ライスパワーNo.6‥皮脂腺細胞に作用し、皮脂の合成を低下させ過剰な皮脂分泌を抑制します。
肌に負担が少ないタイプを選ぶ
外部からの刺激を受けやすい敏感肌の方は、肌への負担となる成分が含まれていないスキンケアアイテムを選ぶことが大切です。
特にエタノールや合成香料などは安全性に問題のない成分ではありますが、刺激性があるので肌への刺激になりかねません。
スキンケアアイテムを選ぶ際は、「エチルアルコール無添加」や「香料不使用」などと表記されているアイテムを選ぶと安心です。
そのほかにも、以下のような成分は肌の負担になりやすいため注意しましょう。
● 合成着色料
● 石油系界面活性剤
● 鉱物油
● パラベン(防腐剤)
● フタル酸エステル
● ホルムアルデヒド など
保湿成分の内容をチェックする
テカリの原因は、主に乾燥による皮脂の過剰分泌であることが多いです。
そのため高保湿成分が配合されたスキンケアアイテムを使用するのがおすすめです。
肌の角層までしっかり保湿できれば、肌のバリア機能が正常にはたらきやすくなり、過剰な皮脂分泌を抑えてテカリ防止につながります。
保湿成分の種類はさまざまありますが、敏感肌の方が使用するなら、肌への負担が少ない天然保湿成分がおすすめです。
アミノ酸やヒアルロン酸、コラーゲン、セラミドなどの天然保湿成分は肌への負担になりにくく、なおかつ高い保湿効果が期待できます。
アミノ酸
アミノ酸は肌のバリア機能である、天然保湿因子の大半を占める成分です。
アミノ酸が配合されたスキンケアアイテムは角層の深くまで浸透するといわれ、肌の水分量を増加させる効果が期待できます。
ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は高い保水力を持ち、1gで約6リットルの水分を抱え込めるといわれています。
肌の細胞と細胞の間を水分で満たし、うるおいを蓄えるはたらきのある成分です。
コラーゲン
コラーゲンは水分と混ざりやすい性質があり、肌内部のうるおいを抱えて弾力をキープするはたらきのある成分です。
肌の奥深くまで浸透はしませんが、肌表面にとどまって乾燥を防ぐはたらきがあります。
セラミド
セラミドは肌のバリア機能である、細胞間脂質の主成分です。
セラミドは肌の細胞と細胞の隙間を埋める役割があり、バリア機能を正常にはたらかせる効果があるといわれています。
バリア機能の低下を整えるタイプがおすすめ
敏感肌の方は肌のバリア機能が低下して、刺激を受けやすくなっている状態にあります。
そのため、肌のバリア機能を高めるはたらきのある保湿成分が配合されたスキンケアアイテムを選ぶのがよいでしょう。
もともと肌に備わっているアミノ酸やセラミド、ヒアルロン酸などが配合されたスキンケアアイテムは、肌のバリア機能回復に効果的です。
また、テカリが気になる敏感肌の方は油分を敬遠しがちですが、スクワランなど皮脂を補う成分を取り入れてみるのもよいでしょう。
スクワランは肌のバリア機能である皮脂膜に含まれる成分で、肌の水分蒸発を防ぐはたらきがあります。
肌を保護する役割もあるので、バリア機能の低下を整える効果が期待できます。
敏感肌に特化した保湿剤を選ぶ
敏感肌の方はちょっとした刺激でも肌トラブルを起こしやすいため、肌への安全性を重視したスキンケアアイテムを選びましょう。
「敏感肌用」や「低刺激処方」などの記載のあるスキンケアアイテムや、以下の皮膚安全性試験をクリアしたアイテムを選ぶのがおすすめです。
パッチテスト
皮膚の刺激になり得るアレルゲンを特定するテストをパッチテストといいます。
化粧品でかぶれを起こしやすい方や肌に赤みが出やすい方は、パッチテスト済みを選ぶと安心です。
アレルギーテスト
パッチテストを繰り返して、アレルギー反応が起きないかを確認するテストをアレルギーテストといいます。
化粧品による、アレルギー性の皮膚炎を起こしにくいかどうかを確認できます。
スティンギングテスト
化粧品で刺激を受けやすい敏感な肌の方を対象に、刺激感がないかを確認するテストをスティンギングテストといいます。
化粧品をつけたときにヒリヒリしやすい方は、スティンギングテスト済みであるか確認するとよいでしょう。
ノンコメドジェニックテスト
ニキビの原因であるコメドができにくいことを確認するテストをノンコメドジェニックテストといいます。
刺激を受けやすい敏感肌の方はニキビなどの肌トラブルが起きやすいので、ノンコメドジェニックテスト済みの化粧品を選ぶのがおすすめです。
さっぱりタイプや皮脂をサラサラに保つタイプを選ぶ
テカリが気になる方のなかには、顔のなかに皮脂の多い部分と乾燥する部分が混在しているという方も少なくありません。
1つの保湿アイテムだけではトータルケアが難しいという場合は、皮脂バランスを整える効果のあるスキンケアアイテムをプラスしてみるのもおすすめです。
たとえば、化粧水と乳液を塗った後に使用する「収れん化粧水」は、毛穴を引き締めて皮脂の動きをコントロールする効果が期待できます。
テカリが気になる部分にだけ収れん化粧水を使用すれば、顔全体の保湿をしつつ部分的なテカリを防げるので、非常に便利なスキンケアアイテムです。
5. 敏感肌の顔のテカリが気になる場合の洗顔方法
テカリやベタつきを抑えるために、しっかり洗顔をしている方も多いのではないでしょうか。
刺激を受けやすい敏感肌の方は、とにかく肌へ負担をかけずに洗顔することが大切です。
敏感肌をケアしながら、テカリを抑えやすくする洗顔方法をご紹介します。
STEP1:クレンジングはこすらずおこなう
健やかな肌を保つには、メイク汚れや皮脂汚れをクレンジングでしっかり落としてあげることがポイントです。
ただし、クレンジングをするときに肌をこすってしまっては、肌に摩擦の刺激が加わり肌のバリア機能が低下する原因になります。
刺激によって皮脂の過剰分泌につながることもあるので、クレンジングはこすらずにおこないましょう。
クレンジング時の摩擦を防ぐポイントは、クレンジング剤をたっぷり使って摩擦を軽減させることです。
クレンジング剤に記載された1回分の量を守り、肌の上をすべらすようにメイクを落としましょう。
濃いアイメイクをしているときは、ポイントメイクリムーバーなどを使用するとスルッとメイクを落とせるので便利です。
STEP2:洗顔料はしっかり泡立てて洗う
STEP1のクレンジングと同じく、洗顔も肌へ摩擦を与えやすいプロセスです。
洗顔料はしっかり泡立てて、泡のクッションで肌を洗うように洗顔しましょう。
指でゴシゴシ洗顔するとベタつきや汚れが落ちた気になりますが、実は肌へのダメージが大きく逆にテカリやすくなってしまうこともあります。
テカリが気になる方はテカリが気になる部分から洗い始め、肌をなでる程度の力で洗顔しましょう。
反対に乾燥しがちな口元や目元には、長時間泡をのせないよう気をつけてください。
STEP3:ぬるま湯で優しくすすぐ
洗顔料をすすぐときは、体温に近い37℃前後のぬるま湯を使用しましょう。
熱いお湯ですすいでしまうと皮脂を取りすぎてしまい、乾燥から皮脂分泌が過剰になりテカリの原因になります。
皮脂汚れは32℃〜37℃程度で落ちるといわれており、少しぬるいと感じる程度の温度で洗うのがおすすめです。
ただし、ぬるま湯で落とせるのは皮脂汚れだけで、古い角質や過剰に分泌された皮脂までは落とすことができません。
肌に汚れが残っていると肌トラブルやテカリの原因になるため、洗顔料を使用してなおかつぬるま湯で洗顔しましょう。
STEP4:こすらず水分をふき取る
洗顔のあとに、タオルでこするように顔をふいている方もいるのではないでしょうか。
肌をこすりながらふいてしまうと、肌に必要な角質や水分まで奪ってしまうため、乾燥や肌トラブルの原因につながります。
水分をふきとるときは、タオルを肌にポンポンと当てて水分を吸わせるようにふきましょう。
POINT:洗いすぎに注意する
洗顔は肌のコンディションを整えるための大切なスキンケアプロセスですが、洗いすぎは必要な皮脂まで落としてしまい乾燥の原因になります。
テカリが気になる方のなかには、1日に3回以上洗顔するという方もいるかもしれません。
しかし、洗いすぎは肌の乾燥を招き、かえって皮脂を過剰に分泌させる原因になります。
洗顔の回数は朝晩の1日2回にとどめ、皮脂の取りすぎに注意しましょう。
部分的なテカリが気になるという方は洗顔の回数を増やすのではなく、洗顔のときにテカリが気になる部分から洗い始めると程よく皮脂を取り除けます。
6. 敏感肌の顔のテカリにおすすめの保湿ケア方法
バリア機能が低下しがちな敏感肌は、洗顔後にしっかりうるおいを与える保湿ケアが欠かせません。
角質層までうるおいが届くと、皮脂の過剰分泌が抑えられテカリ防止にもつながります。
STEP1:洗顔後はすぐに保湿をする
洗顔をしたあとの肌は最も水分を吸収しやすい状態である反面、無防備で乾燥しやすい状態です。
放置しておくとどんどん水分が蒸発してしまうので、洗顔後はすぐに化粧水などで保湿しましょう。
できれば洗顔後5〜10分以内に保湿するのが理想です。
洗顔後すぐに水分を補えると肌の水分量が保てるので、皮脂の過剰分泌を防いでテカリ防止につながります。
STEP2:肌内部へ浸透させる
敏感肌のテカリの原因は、肌内部の水分不足による皮脂の過剰分泌があげられます。
そのため、テカリを抑えるには、うるおいを肌内部まで浸透させることが大切です。
肌の奥深くまでうるおいが届くように、化粧水のつけ方にもこだわりましょう。
さらさらしたテクスチャーの化粧水を肌内部に浸透させるには、手のひらで顔全体を包み込むようになじませるのがポイントです。
手のひらに適量の化粧水をとり、手のひら全体になじませて顔全体につけていきましょう。
パッティングで化粧水をつける方法もありますが、肌への摩擦になるので敏感肌の方は避けたほうがよいでしょう。
STEP3:化粧水後は油分で保護する
健やかな肌を保つには、肌の水分と油分のバランスを整えることが大切です。
化粧水で補った水分は時間が経つと蒸発してしまうため、化粧水をつけたあとは油分を含む乳液やクリームで肌表面をコーティングしましょう。
ベタつきが気になる方は、ジェルタイプのものを使用するのもおすすめです。
テカリが気になる部分に油分をつけると逆効果になると思われるかもしれませんが、油分をつけない保湿ケアは敏感肌にとってNGです。
敏感肌のテカリは乾燥によるものが多く、これ以上乾燥させないために皮脂が過剰に分泌されている状態といえます。
そのため、油分を適度に補うことで過剰な皮脂分泌が抑えられ、テカリ防止につながるということです。
7. 敏感肌が日中にテカらせない方法
1日中テカらない肌をキープするには、日中のこまめなケアも忘れてはいけません。
乾燥しがちな敏感肌の方は、以下のようなメイク方法やスキンケアを取り入れてみてはいかがでしょうか。
● パウダー成分配合のメイク下地を使う
● フェイスパウダーやパウダータイプのファンデーションを使う
● ティッシュで優しく皮脂を抑える
● 保湿も忘れずにおこなう
日中にテカらせないためには、メイク下地やファンデーションでテカりづらいベースを作っておくのがポイントです。
メイク下地に皮脂吸着パウダーなどが配合されているものを使用すれば、1日中サラサラの肌が続いてテカリを抑えてくれます。
顔全体に使用するのもよいですが、テカリが気になるところに部分使いするのもおすすめです。
また、メイク下地の上につけるファンデーションは、油分の少ないパウダータイプがよいでしょう。
リキッドタイプよりも皮脂を吸着する効果が高いので、適度な油分を残してテカリを防いでくれます。
敏感肌の方はメイク下地の上に直接フェイスパウダーをのせると、肌の負担が軽減されるのでおすすめです。
すでにテカってしまっているときは、ティッシュで優しく皮脂を取り除きましょう。
テカリをあぶらとり紙で抑える方もいるかもしれませんが、あぶらとり紙は必要な皮脂まで取り除いてしまうため、肌の乾燥を招く原因です。
その点、ティッシュは皮脂をとりすぎてしまうことがなく、適度にしっとり感を残してくれます。
もしも日中に乾燥が気になるなら、ミストタイプの化粧水で保湿も忘れずにおこないましょう。
特にエアコンや暖房を使う季節は、空気が乾燥しやすくテカリも出やすいです。
常に肌の状態をチェックして、こまめに水分補給すると乾燥を防げます。
皮脂が気になるときは、ティッシュで皮脂を抑えてから保湿してください。
まとめ
敏感肌の方は肌のバリア機能が低下しがちなため、刺激から肌を守るために皮脂が過剰に分泌されやすい状態です。
顔のなかに乾燥している部分とテカる部分が混在しているので、スキンケア方法に迷うという方も多いのではないでしょうか。
敏感肌なのにテカリが気になるという方は、肌への刺激になりにくいスキンケアアイテムで保湿を徹底することが大切です。
一度スキンケアアイテムやスキンケア方法を見直して、敏感肌をやさしくケアできるアイテムやケア方法を取り入れてみてはいかがでしょうか。