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夏でも敏感肌のインナードライ対策を!

「頬はカサカサしているのにおでこや鼻はベタつく」など、部分的な皮脂の多さでお悩みの方は、インナードライ肌かもしれません。
インナードライ肌とは、肌の表面はベタベタしているのに肌の内側は乾燥している状態のことをいいます。
脂性肌や乾燥肌と間違われやすく、適切なスキンケアができていない方も多いです。
今回はインナードライ肌の原因やスキンケア方法、夏のインナードライ対策をご紹介します。

1. 敏感・インナードライ肌とは?

2. 敏感・インナードライ肌のセルフ診断

3. 敏感・インナードライ肌になりやすい人の特徴

4. 敏感・インナードライ肌の原因

水分調整機能の乱れ

合わない化粧品の使用

紫外線によるダメージ

生活習慣の乱れ・ホルモンバランスの影響

投薬による影響

遺伝的な要因

5. 敏感・インナードライ肌と「脂性肌」「乾燥肌」の違いは?

脂性肌とは

乾燥肌とは

6. 敏感・インナードライ肌のスキンケアの選び方

刺激の少ないタイプを選ぶ

保湿成分をチェックする

皮脂バランスを整えるタイプを選ぶ

浸透力のある化粧水を選ぶ

7. 敏感・インナードライ肌のスキンケアのポイント

やさしく洗浄する

夏でも保湿を徹底する

乳液やクリームも忘れずに塗る

日焼けを避ける

生活習慣を見直す

治らない肌荒れは治療をする

8. まとめ

1. 敏感・インナードライ肌とは?

インナードライ肌とは、肌表面は皮脂でベタついているのに、肌の内側は乾燥している状態を指します。
インナードライ肌は「乾燥性脂性肌」や「混合肌」とも呼ばれ、顔のなかに皮脂の多い部分と乾燥している部分が混在しているのが特徴です。
額や小鼻といったTゾーンはベタついているのに、口元やフェイスラインはカサカサしているという方はインナードライ肌かもしれません。

インナードライは肌の内側が乾燥しているため、肌のバリア機能が低下している状態です。
そのため肌内部に水分を留めておく力がなく、これ以上肌を乾燥させないようにと毛穴から皮脂がたくさん分泌されます。
その結果、肌表面は皮脂でベタつくのに肌の内側は乾燥しているインナードライ肌になってしまうのです。

2. 敏感・インナードライ肌のセルフ診断

インナードライ肌は見た目だけで判断するのは難しく、乾燥肌や脂性肌と勘違いしてしまいがちです。
ご自身の肌の状態とスキンケア方法から、インナードライかどうかセルフ診断してみましょう。

【肌の状態と生活習慣】
● 頬やフェイスラインは乾燥しているのに額や小鼻などはテカる
● ファンデーションのノリが悪い
● 夕方になるとメイクが崩れやすい
● 肌表面はしっとりしているのにツッパリ感がある
● 洗顔後はつっぱるが、しばらくするとベタついてくる
● 粉がふくほど肌が乾燥することがある
● いつも使っている化粧水がしみる
● 化粧水のあとに乳液やクリームなどをつけない
● ニキビ用のスキンケアを使っているのになかなかよくならない
● 肌がゴワゴワしている
● 脂っこいものや甘いものをよく食べる
● 睡眠不足
● ストレスを感じやすい

【スキンケア方法】
● 1日3回以上洗顔をしている
● 熱いお湯で洗顔している
● さっぱりタイプのスキンケアアイテムを使用している
● 肌がベタつくからといって乳液やクリームを使用しない
● 拭き取り化粧水などを使用している

以上の項目に当てはまる数が多いほど、インナードライ肌になっている可能性が高いです。
また、化粧水がしみたり粉がふくほど肌が乾燥したりする場合は、肌が敏感になっているかもしれません。

3. 敏感・インナードライ肌になりやすい人の特徴

インナードライ肌はカサカサしている部分もあるのに、皮脂でベタつく部分もある状態です。
インナードライの根本的な原因は、乾燥による肌のバリア機能低下が考えられるため、肌の乾燥がつづいている方はインナードライ肌予備軍といえるでしょう。

肌のバリア機能とは、皮膚の角質層にある肌を刺激から守ってくれる仕組みのことです。
肌のバリア機能は角質層の表面を覆う「皮脂膜」と、角質層内に存在する「天然保湿因子(NMF)」と「角質細胞間脂質」という成分で成り立っています。

皮脂膜は肌から水分が蒸発するのを防ぐ蓋のようなはたらきがあり、天然保湿因子(NMF)と角質細胞間脂質は肌の内側のうるおいを保持する役割をしています。

しかし、何らかの原因で皮脂と水分のバランスが崩れると、角質層のうるおいが減少してバリア機能が低下します。
すると肌が外からの刺激を受けやすくなり、肌を守ろうとして皮脂が過剰に分泌されインナードライ肌に傾いてしまうのです。

もしも、肌が以下のような状態になっていたら、敏感肌・インナードライ肌に傾いている可能性があります。

【敏感・インナードライ肌のサイン】
● 肌がカサカサしている
● 肌のキメが粗い
● 肌が硬くゴワゴワしている
● 肌にかゆみが出やすい
● つっぱりやすい
● ニキビができやすい
● 肌に赤み・ほてりが出やすい

4. 敏感・インナードライ肌の原因

敏感肌とインナードライ肌の原因は、乾燥以外に生活習慣やホルモンバランスなどさまざまです。
敏感・インナードライ肌の原因をひとつずつみていきましょう。

水分調整機能の乱れ

健やかな肌とは、水分と皮脂のバランスがとれている状態です。
肌には水分調整機能が備わっており、肌表面と肌内部の水分バランスを保って健やかな肌をキープしてくれます。
しかし、何らかの原因で水分調整機能が乱れると、肌から水分が逃げやすくなり、乾燥しやすくなってしまうのです。

肌の水分調整機能には大事な要素が3つあり、角質層に存在する天然保湿因子(NMF)と角質細胞間脂質、そしてアクアポリンです。
天然保湿因子(NMF)と角質細胞間脂質は、肌のバリア機能に欠かせない成分であり、肌の内側のうるおいをキープするはたらきがあります。

そしてアクアポリンは、細胞膜に存在するタンパク質のひとつで、表皮をとおる水路のようなものです。
肌の表皮には水分や栄養を運ぶ血管がないため、細胞が必要とする水分や栄養はすべてアクアポリンを通って運ばれていきます。
しかし、肌が水分不足になるとアクアポリンのはたらきが低下してしまい、表皮に栄養や水分が十分に届かず、肌の水分調整機能がうまくはたらかなくなります。

水分調整機能が乱れると、肌の内側の水分量が減って肌のバリア機能が低下します。
その結果、肌を刺激から守ろうと皮脂分泌が活発になり、敏感肌やインナードライ肌になってしまうのです。

肌質に合わない化粧品の使用

肌質に合わない化粧品を使用しつづけると、肌の刺激となってインナードライ肌や敏感肌を招く原因になります。
とくにインナードライ肌は脂性肌と間違われやすく、皮脂を取るようなスキンケアをしてしまう方が多くいらっしゃいます。

肌質に合わない化粧品は肌の刺激になり、さまざまな肌トラブルを引き起こす原因です。
さらに皮脂分泌を活発にさせる原因にもなるため、化粧品を使用してヒリヒリして、かゆみが出たら使用を中止しましょう。

とくに以下のような化粧品の使用やスキンケアをしている場合、刺激になりやすいので注意してください。

● 拭き取り化粧水
● 収れん効果のある化粧水
● 洗浄力の強いクレンジング・洗顔料
● 熱いお湯での洗顔
● ゴシゴシタオルで顔を拭く など

紫外線によるダメージ

紫外線を浴びると肌にシミができやすくなることは広く知られていますが、紫外線は肌の乾燥を招く原因のひとつでもあります。
紫外線を過度に浴びると肌の細胞が傷つけられ、肌のバリア機能が低下してしまうからです。

紫外線のダメージにより低下したバリア機能は、いわばところどころ穴が空いた状態です。
バリアの隙間から肌の内側の水分が逃げ出して、乾燥しやすくなってしまうのです。
そして、肌を守るために皮脂が過剰に分泌され、肌の内側は乾燥しているのにベタつきが気になるインナードライ肌になります。

また、バリア機能が低下した肌に紫外線が当たると、さらにダメージを受けて乾燥が加速する悪循環になることもあります。
紫外線は夏だけでなく一年中降り注いでいるため、できるだけ日焼け止めや日傘を使用して防御しましょう。

生活習慣の乱れ・ホルモンバランスの影響

睡眠不足や栄養の偏った食事といった生活習慣の乱れは、敏感肌やインナードライ肌を招く原因です。
睡眠不足がつづくと肌の新陳代謝を活発にしてくれる「成長ホルモン」の分泌量が低下し、肌のターンオーバーのサイクルが乱れて肌荒れや乾燥を招きます。

成長ホルモンとは、睡眠中に分泌される肌の細胞分裂や回復を促すはたらきのあるホルモンです。
コラーゲンやうるおい成分の生成を促進するはたらきもあり、美肌に欠かせないホルモンといえます。
睡眠不足がつづくと成長ホルモンの分泌量が少なくなるため、インナードライになりやすくなるので注意しましょう。

食生活においては、ファストフードや甘いお菓子など、脂質の摂りすぎは皮脂を過剰に分泌させる原因になります。
タンパク質・脂質・炭水化物の三大栄養素を中心に、ビタミンやミネラルを含む野菜や果物などを積極的に摂るようにしましょう。

とくに肌のベタつきが気になる方は、皮脂の分泌量をコントロールしてくれるビタミンB1を含む食品がおすすめです。
ビタミンB1は、納豆や牛乳、豚肉などに含まれています。

投薬による影響

がんの治療薬として用いられる分子標的治療薬や免疫治療薬は、副作用により敏感肌のような皮膚障害がみられることがあります。
なぜなら、投薬により皮膚の新陳代謝に関わる細胞がダメージを受けることで、乾燥しやすくなるからです。
そして乾燥にともない皮膚のバリア機能が低下してしまうため、投薬中は刺激に弱くなるといわれています。

投薬の影響による皮膚障害の症状は、皮膚の乾燥やひび割れ、かゆみ、ニキビのような発疹などです。
治療中は刺激になりやすい成分が入った化粧品は避け、皮膚の保護と清涼を保つことを心がけましょう。
今までニキビ肌用や脂性肌用のスキンケアアイテムを使用していた方は、敏感肌用のアイテムに切り替えるのがおすすめです。

遺伝的な要因

皮脂の分泌量や肌のバリア機能は、遺伝的な要因が影響しているといわれています。
たとえば家族に脂性肌の人がいると、皮脂が分泌しやすい体質を受け継いでいる可能性が高いです。
肌のベタつきを改善しようと努力してもなかなか成果が出ないという方は、もしかすると遺伝的な影響を受けているかもしれません。

しかし、肌質が遺伝することは科学的に証明されているわけではありません。
一緒に暮らしている家族は生活習慣や食習慣が似ているため、同じような肌質になることも考えられます。
遺伝だからとあきらめる必要はなく、正しいスキンケアと生活習慣でじっくり肌質を改善していきましょう。

5. 敏感・インナードライ肌と「脂性肌」「乾燥肌」の違いは?

敏感肌とインナードライ肌は、しばしば脂性肌や乾燥肌と勘違いされがちです。
それぞれの肌質の特徴を理解して、自分の肌質を把握しておきましょう。

脂性肌とは

脂性肌とは、過剰に皮脂が分泌されて肌にベタつきやテカリが出ている状態のことを指します。
脂性肌は水分と油分の両方が多いため、顔全体がベタつきやすいのが特徴です。
インナードライ肌のように部分的に乾燥していることもなく、顔全体がテカリやすいという方は脂性肌かもしれません。

【脂性肌の特徴】
● 肌にうるおいはあるが油っぽい
● Tゾーンや頬の毛穴が目立ちやすい
● メイクが崩れやすい
● 毛穴の黒ずみが目立ちやすい
● ニキビができやすい など

脂性肌になる原因はさまざまありますが、生まれつきの体質やホルモンの影響が大きいといわれています。
たとえば男性ホルモンの分泌が多い方だと、ホルモンの影響で皮脂が多く分泌されやすいです。

また、スキンケアの方法や生活習慣など、後天的な原因によって脂性肌寄りになることもあります。
脂性肌の方は皮脂をとるスキンケアをしてしまいがちですが、皮脂のとりすぎこそ脂性肌の原因です。
本来皮脂は肌を刺激から守り、肌の水分蒸発を防ぐ役割をしています。
しかし、皮脂をとりすぎてしまうと肌を守るため余計に皮脂が分泌され、脂性肌になってしまうのです。

そして脂性肌の方で多いのが、スキンケアを化粧水だけで済ませて水分不足になっていること。
テカリやベタつきが気になるからといって、乳液やクリームを省くとかえって皮脂が分泌されやすくなってしまいます。
過剰な皮脂はニキビなどの肌トラブルの原因になるので、脂性肌の方も乳液やクリームを使用してしっかり保湿しましょう。

乾燥肌とは

乾燥肌とは、肌の水分と油分が不足してカサカサしている状態のことを指します。
肌にうるおいがなく、ハリやツヤ感がないのが特徴です。
乾燥肌は乾燥により肌のバリア機能も低下しやすいため、ちょっとした刺激でヒリヒリしたりかゆみを感じたりすることもあります。

乾燥肌はインナードライ肌と似ていますが、乾燥肌は水分と油分の両方が不足していることが大きな違いです。
そのため、入浴後すぐに肌がつっぱったり、乾燥して粉をふいたりする方は乾燥肌の可能性があります。

【乾燥肌の特徴】
● お風呂のあとすぐ肌がつっぱる
● 肌がゴワゴワする
● 肌が粉をふく
● 肌にハリやツヤがない
● たるみ毛穴が目立つ
● 皮がポロポロ剥けることがある など

乾燥肌になる原因の多くは、肌のバリア機能の低下が考えられます。
肌がうるおいを保っていられるのは、肌のバリア機能によって肌内部の水分蒸発が防がれているからです。
しかし、何らかの原因によって肌のバリア機能が低下すると、肌内部に水分を留めておくのが難しくなり、肌の乾燥を引き起こします。

乾燥肌はほかにも、エアコンの風や紫外線といった外的要因の影響でも起こりやすいです。
とくに紫外線は肌から水分を奪うと同時に、肌の奥まで浸透して肌のバリア機能を低下させるので十分注意する必要があります。

6. 敏感・インナードライ肌のスキンケアの選び方

敏感肌やインナードライ肌の方は、水分不足になっている可能性が高いです。
高保湿成分が配合されたスキンケアアイテムで、肌の内側にたっぷりうるおいを与えましょう。
敏感・インナードライ肌対策に効果的なスキンケアの選び方をご紹介します。

刺激の少ないタイプを選ぶ

敏感肌とインナードライ肌の方は、肌のバリア機能が低下している可能性があります。
そのため、できるだけ肌の刺激になりやすい成分が配合されていないスキンケアアイテムを使用するのがおすすめです。
商品を選ぶ際は、「敏感肌用」や「低刺激処方」と表記されたスキンケアアイテムを選ぶとよいでしょう。

以下の成分は刺激になる可能性があるので、配合されていないアイテムを選ぶと安心です。

● アルコール(エタノール)
● 合成着色料
● 合成香料
● 防腐剤(パラベン)
● 鉱物油
● 界面活性剤(PPG、BGなど)
● 酸化防止剤(EDTA、BHTなど)

また、スキンケアアイテムのなかには、安全に使用できるかなどを確認した「テスト済み」の商品があります。
過去にスキンケアアイテムで肌荒れをしたことがある方は、テスト済みの商品を選ぶとより安心して使用できるでしょう。

パッチテスト 肌のかぶれの原因を調べるためのテスト
アレルギーテスト パッチテストを繰り返し、アレルギー反応が出ないか確認するテスト
ノンコメドジェニックテスト ニキビのもと(コメド)ができにくいか確認するテスト
スティンキングテスト 敏感肌の方が使用して刺激を感じないかを確認するテスト

保湿成分をチェックする

敏感肌やインナードライ肌の方は、肌のバリア機能の低下により水分不足になっている傾向があります。
肌のベタつきが気になるインナードライ肌の方も、水分不足が原因で皮脂の分泌が多くなっているかもしれません。
以下のような高保湿成分が配合されたスキンケアアイテムで、肌の内側にたっぷりうるおい成分を補給しましょう。

グリセリン
グリセリンは高い吸湿性を持ち、外部から水分を引き寄せて肌にうるおいを届ける保湿成分です。
分子がとても小さいので角質層の奥まで浸透しやすく、肌のバリア機能を助けるはたらきがあるといわれています。
グリセリンは保湿効果が高いだけでなく、保湿効果が長つづきするのが特徴です。
高保湿成分を肌の奥に届けて、うるおいを長時間キープしてくれます。

ヒアルロン酸
ヒアルロン酸は水分をたくさん蓄える性質があり、保水性に優れた保湿成分です。
角質層までは浸透しませんが、肌の表面にとどまって乾燥を防いでくれます。
ヒアルロン酸はムコ多糖類の一種で、配合された化粧水はとろみがあるのが特徴です。

セラミド
セラミドは角質層に存在するうるおい成分で、細胞間の水分を逃さないよう閉じ込めるはたらきがあります。
セラミドは肌のバリア機能にも大きく関わっており、健やかな肌を保つのに欠かせない成分のひとつです。
残念ながらセラミドは年齢を重ねるごとに減ってしまうため、スキンケアでしっかり補給する必要があります。

コラーゲン
コラーゲンは肌に水分を与えるとともに、弾力感をアップさせる効果のある成分です。
角質層までは浸透しないといわれていますが、肌表面の水分をキープする効果が期待できます。

スクワラン
スクワランとは、植物などに含まれる「スクワレン」を酸化させないよう安定させた保湿成分です。
角質層の表面を保護する皮脂膜に欠かせない成分で、肌のバリア機能を強化する効果が期待できます。
スクワランは刺激が少なく、敏感肌の方も使用しやすい成分です。

アミノ酸類
アミノ酸は水分を保持する効果が高く、角質層に存在する天然保湿因子(NMF)の約半分はアミノ酸でできているといわれています。
アミノ酸を含む化粧水は角層の奥まで浸透しやすく、肌のバリア機能の回復と肌の水分量アップに効果的です。

ナイアシンアミド
ナイアシンアミドは、肌のバリア機能に関わる角質細胞間脂質の産生を促し、バリア機能を修復する作用のある成分です。
保湿効果にも優れており、肌のバリア機能を強化しながら乾燥を防ぐ効果を期待できます。

皮脂バランスを整えるタイプを選ぶ

インナードライ肌の方は、乾燥とベタつきの両方に悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
乾燥肌と脂性肌が混ざったインナードライ肌の方は、皮脂バランスを整えるケアを取り入れるのがおすすめです。

スキンケアアイテムを選ぶ際は、「オイルコントロール効果」や「整肌効果」と表記された商品を選ぶとよいでしょう。
そのほか、皮脂を抑制するはたらきのある、「ビタミンC誘導体」や「大豆エキス」などが配合されているスキンケアアイテムも効果的です。

インナードライ肌の方は皮脂をとりすぎてしまうと、かえって皮脂が過剰に分泌されることがあります。
皮脂をとろうとするのではなく、必要以上に分泌させないよう皮脂バランスを整えることが大切です。

浸透力のある化粧水を選ぶ

肌のバリア機能が低下している敏感肌やインナードライ肌の方は、化粧水の浸透力にも注目しましょう。
なぜなら角質層まで保湿成分が届かなければ、高い保湿効果は得にくいからです。

角質層まで保湿成分が浸透するといわれている成分は、グリセリンやセラミド、アミノ酸類、ナイアシンアミドなどがあります。
保湿成分として有名なヒアルロン酸やコラーゲンは、肌の奥までは浸透しないため、乳液やクリームなどで取り入れるとよいでしょう。

そして、浸透力の高い化粧水を使用することも大切ですが、肌内部の水分を循環させる力を高めることも大切です。
肌にはアクアポリンという、肌の角質層に水を届ける水路の役割をする細胞が存在します。
アクアポリンの力を高めると、肌内部の水分が循環して角質層のすみずみまで保湿できるといわれています。

しかし、アクアポリンは加齢によりはたらきが低下してしまうため、アクアポリンをサポートするアップルシードエキス(リンゴ果実エキス)などが配合されたスキンケアアイテムを取り入れるのがおすすめです。

7. 敏感・インナードライ肌のスキンケアのポイント

敏感肌やインナードライ肌の方は、ちょっとした刺激にも肌が敏感になっている状態です。
肌にやさしいスキンケアのポイントをご紹介します。

やさしく洗浄する

クレンジングや洗顔をするときは、手でゴシゴシこすらないように注意しましょう。
クレンジングをするときは肌の上をなでるように、ゆっくりとメイクとなじませて落とします。
できればシートタイプのクレンジングなど摩擦が生じるものは避け、ミルクタイプやジェルタイプのものを使用しましょう。

そして洗顔をするときは、洗顔料や石鹸をしっかり泡立てるのがポイントです。
泡をクッションのようにして、肌をこすらないようやさしく洗顔します。
泡を長く顔につけていると皮脂が奪われてしまうので、20〜30秒を目安にすばやく洗顔しましょう。

夏でも保湿を徹底する

気温が上がって湿度も高くなる夏は、とくに肌のベタつきやテカリが気になる季節です。
スキンケアをさっぱりタイプにする方もいるかもしれませんが、実は夏こそ保湿を徹底する必要があります。

夏はエアコンの風で肌が乾燥したり強い紫外線の刺激を受けたりなど、肌にとってとても過酷な季節です。
夏はインナードライ肌になりやすい季節ともいえるので、高保湿成分が配合されたスキンケアアイテムでいつも以上に保湿を徹底しましょう。

1. 化粧水の付け方
化粧水を肌にすりこむようにつけて、強くパッティングすると肌の刺激になります。
インナードライ肌や敏感肌の方は、肌をやさしく包むように化粧水をつけるのがポイントです。

【化粧水の付け方】
1. 手のひらに500円玉の大きさくらいの化粧水をとり、両手に軽く広げます。
2. 両手で顔全体に化粧水をつけて、顔の内側から外側に向けてなじませましょう。
3. 目元や小鼻などの凹凸のある部分は、指先を使ってていねいになじませてください。
4. 最後に両手で顔全体を抑えて、やさしくハンドプレスして仕上げましょう。

乳液やクリームも忘れずに塗る

肌のベタつきやテカリが気になる方のなかには、乳液やクリームをあえて塗らない方もいるのではないでしょうか。
しかし、ベタつきが気になるからといって、化粧水だけで済ますのはインナードライ肌には逆効果かもしれません。

化粧水だけで済ませてしまうと油分が足りず、肌から水分が蒸発して乾燥しやすくなってしまいます。
すると、足りない油分を補おうと皮脂が分泌され、ベタつきやすくなってしまうのです。

皮脂が多めのインナードライ肌の方も、化粧水をつけたあとは肌に蓋をするつもりで乳液やクリームを使用しましょう。
乳液やクリームのベタベタが気になる方は、付け心地の軽いジェルタイプもおすすめです。

日焼けを避ける

紫外線は肌を乾燥させて、肌のバリア機能を低下させる美肌の大敵です。
とくに夏の強い日差しはダメージが大きく、肌トラブルやシワやしみなどエイジングを悪化させる恐れがあります。
敏感肌用の日焼け止めや日傘を使用して、できる限り日焼けを避けましょう。

生活習慣を見直す

どんなにスキンケアを徹底しても、生活習慣が乱れていれば効果は半減してしまいます。
生活習慣を見直し、体の内側からインナードライ対策を行うことも意識しましょう。

とくに睡眠不足はホルモンバランスを乱し、肌荒れを起こす原因になります。
肌の細胞の回復にも睡眠は欠かせないため、7〜8時間を目安に睡眠時間を確保しましょう。

食生活においては無理なダイエットなどは避け、1日3食栄養バランスのよい食事を心がけることが大切です。
補助的にサプリメントで栄養を摂取するのもおすすめです。

治らない肌荒れは治療をする

スキンケアをしても肌荒れが治らない場合は、セルフケアを一旦中止して医師に相談しましょう。
肌荒れを放置していると跡が残ったり、しみやシワにつながったりする恐れもあります。
ただの肌荒れではなく皮膚疾患が起きている可能性もあるため、なるべく早く治療に切り替えることが大切です。

まとめ

脂性肌や乾燥肌だと思っていたら、インナードライ肌だったという方も多いのではないでしょうか。
とくに紫外線やエアコンの風の影響を受けやすい夏は、インナードライに注意したい季節です。
ベタつきが気になりやすいインナードライ肌の方も、高保湿成分が配合された化粧水でたっぷり保湿し、乳液やクリームでうるおいを肌に閉じ込めるスキンケアを行いましょう。

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