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乾燥肌の方向けのボディクリームの選び方をご紹介

背中がカサカサしたり、脚の皮膚から粉が吹いていたりしたら乾燥肌のサインです。肌のバリア機能が低下して、肌からうるおいが逃げてしまっているかもしれません。乾燥肌にうるおいを与えるなら、保湿力の高いボディクリームの使用がおすすめです。ボディクリームは肌から水分が逃げないように蓋をする役目をしてくれます。ただしボディクリームは正しい使い方をしないと、しっかりと肌をうるおすことはできません。今回は乾燥肌の方向けのボディクリームの選び方と、ボディクリームの正しい塗り方について詳しくご紹介します。

1. 乾燥肌はどのような肌状態?

2. 肌が乾燥してしまう原因

2-1. 肌のバリア機能とは

2-2. バリア機能が低下してしまう原因

3. 乾燥肌の方がボディクリームを使うメリット

4. ボディクリームとボディローション・ボディミルクの違い

4-1. ボディクリームの特徴

4-2. ボディローションの特徴

4-3. ボディミルクの特徴

5. 乾燥肌の方向けのボディクリームの選び方

5-1. 保湿力をチェック

5-2. +αの肌悩みに合わせた配合成分で選ぶ

5-3. 敏感肌の場合は刺激成分の配合をチェック

5-4. 香りで選ぶ

5-5. テクスチャーと使用感をチェック

5-6. 容器の使いやすさで選ぶ

5-7. 親子で使用できるタイプもおすすめ

5-8. ボディソープと同じブランドで統一するのもおすすめ

6. 乾燥肌におすすめのボディクリームの塗り方とポイント

6-1. 塗るタイミングはいつ?

6-2. 塗る頻度はどのくらいがいい?

6-3. 乾燥がひどい場合は1日数回塗るのがおすすめ

6-4. 適量はどのくらい?

6-5. ボディクリームの基本の塗り方

7. 乾燥肌の方がボディクリームを塗るシーズンはいつ?

8. まとめ

1. 乾燥肌はどのような肌状態?

乾燥肌とは肌にとって必要な水分と皮脂が失われ、乾燥している状態が続いている肌のことをいいます。肌がカサカサしたり、粉がふいていたりしたら肌が乾燥しているサインです。乾燥肌は肌のバリア機能の低下が原因で起こるため、刺激にとても敏感になっている状態でもあります。健康な肌では問題のない、ちょっとした刺激でもピリピリと感じ、かゆみやひび割れなどの肌トラブルが出やすくなります。

2. 肌が乾燥してしまう原因

肌の一番外側にある角質層には肌内部の水分蒸発を防ぎ、外部からの異物侵入を防ぐ仕組みが備わっています。この仕組みのことを「肌のバリア機能」といい、肌のバリア機能が誤ったスキンケアや生活習慣が原因で低下してしまうと、肌内部に水分をとどめておくことが難しくなり肌が乾燥してしまうのです。

肌のバリア機能は汗と皮脂でできた皮脂膜と、水分を蓄えた角質層によって形成されています。角質層の水分が不足すると肌のバリア機能はたちまち低下してしまうため、健やかな肌を保つためには保湿を欠かすことはできないのです。

2-1. 肌のバリア機能とは

肌のバリア機能は汗と皮脂でできた「皮脂膜」と、水分を蓄える角質層により形成されています。肌の一番外側である「表皮」を皮脂膜が覆ってバリアを形成し、表皮にある角質層の細胞が水分を蓄えて刺激を跳ね返して肌を保護しています。

健康な肌の状態は、皮脂膜がしっかりと表皮を覆い、角質層の細胞は隙間なく並び「天然保湿因子」や「角質細胞間脂質」などのうるおい成分で満たされている状態です。

しかし肌がダメージを受けると皮脂膜が十分に機能しなくなり、天然保湿因子や角質細胞間脂質などのうるおい成分が不足して水分が蒸発します。すると角質層の細胞に隙間ができ、その隙間から刺激が侵入して肌トラブルが起きてしまうのです。

2-2. バリア機能が低下してしまう原因

乾燥肌の原因は肌のバリア機能の低下によるものです。ではなぜ肌のバリア機能は低下してしまうのか詳しくみていきましょう。

生活習慣の乱れ

栄養バランスの偏った食事や睡眠不足などの生活習慣の乱れは、皮脂分泌のバランスを崩す原因になります。皮脂分泌のバランスが崩れると肌のバリア機能を担う皮脂膜が十分につくられず、肌のバリア機能低下につながります。

また睡眠不足は肌の生まれ変わりのサイクルである「ターンオーバー」を乱す原因になります。ターンオーバーが遅くなると古い細胞が肌に残ってしまい、角質層にある「細胞間脂質」などのうるおい成分が作られにくくなったりします。

エアコンによる肌の乾燥

エアコンが効いた部屋は汗をかきづらく、またエアコンの風により皮脂が乾燥しやすい状態になります。このような環境に長時間いると、汗と皮脂でできている皮脂膜がはたらきにくくなり、肌のバリア機能が低下してしまいます。

紫外線によるダメージ

紫外線は角質層の水分を減少させ、さらに肌の内部に浸透して細胞を傷つけます。細胞が傷つくと隙間なく並んでいた細胞に隙間ができてしまい、肌のバリア機能が低下してしまうのです。

誤ったスキンケア

洗顔のしすぎや、肌をこするといった誤ったスキンケアは肌のバリア機能を低下させる原因です。洗顔のしすぎは必要な皮脂まで洗い流し肌を乾燥させてしまい、また肌をこすると摩擦の刺激で肌を傷つけてバリア機能を低下させ乾燥肌の原因になります。

加齢による肌の乾燥

皮脂の分泌量は30代後半あたりから徐々に減少し始め、角質層に存在する天然保湿因子や細胞間脂質といったうるおい成分も加齢に伴い減少します。肌のバリア機能は皮脂とうるおい成分によって形成されているため、加齢と共にバリア機能が低下し乾燥肌となってしまうのです。

3. 乾燥肌の方がボディクリームを使うメリット

ボディクリームを使う最大のメリットは、肌にうるおいを与えて健やかな肌に導いてくれることです。ボディクリームは油分をほどよく含んでおり、乾燥しがちな身体の皮膚に膜をつくって肌の水分蒸発を防ぐ蓋のような役割をしてくれます。ボディクリームの保湿効果は肌のバリア機能をサポートしてくれるため、肌が保護されてかゆみや炎症などの肌トラブルの抑制にも効果的です。

またボディクリームはマッサージクリームの代わりとしても使用できます。身体にボディクリームを塗り込んでマッサージをすれば、血流が良くなりむくみ対策としても効果的です。好きな香りのボディクリームを使用すれば、疲れが癒やされリラックスした時間を過ごせるでしょう。

4. ボディクリームとボディローション・ボディミルクの違い

ボディクリームとボディーローション・ボディミルクの違いは、油分と水分の配合量にあります。保湿力はボディクリームが最も高く、ボディミルク、ボディローションの順でさっぱりとした使用感になります。ボディクリームを塗る箇所、肌の状態で使い分けるのがいいでしょう。

4-1 ボディクリームの特徴

ボディクリーム、ボディローション、ボディミルクの中で最も保湿力が高く、油分が多いのがボディクリームです。ボディクリームに含まれる油分は肌表面に膜をつくり、肌内部の水分蒸発を防ぐ蓋のような役割をしてくれます。ボディクリームはこっくりとしたテクスチャーで重さがあるのが特徴です。ヒジやかかとなど皮膚が厚い部分もしっとりと仕上げてくれます。

4-2 ボディローションの特徴

ボディローションは水分量が多く、ボディ用の化粧水といった位置づけの製品です。さっぱりとした付け心地で伸びが良いのが特徴です。油分量が少ないため保湿力はそれほど高くありませんが、ボディクリームの前に使用すると肌をよりしっとりと仕上げられます。

4-3 ボディミルクの特徴

ボディミルクはボディ用の乳液のような存在で、ボディローションよりも油分が多く、ボディクリームより水分が多く含まれます。とろみのあるテクスチャーで塗りやすく、保湿した後もベタつきにくいのが特徴です。ボディミルクだと乾燥肌の方には少し物足りないかもしれませんが、季節を問わず使いやすい製品です。

5. 乾燥肌の方向けのボディクリームの選び方

乾燥肌の方はボディクリームに配合されている保湿成分に注目して選ぶのがポイントです。また乾燥している肌はバリア機能が低下している可能性があるため、刺激になりやすい成分が含まれていないかもあわせてチェックしましょう。保湿効果に加えて美白効果やアンチエイジングなど、+αのお悩みにも応えてくれる成分もご紹介します。

5-1 保湿力をチェック

肌にうるおいを与える成分はさまざまあり、肌への作用の仕方も異なります。乾燥肌の方は保湿効果が高いといわれる、セラミド・ヒアルロン酸・コラーゲン・ナイアシンアミドなどが配合されているボディクリームを選ぶのがおすすめです。

セラミド

セラミドは肌のバリア機能に大きく関わる成分で、肌の角質層にある「角質細胞間脂質」の主成分です。角質層にある水分の80%以上がセラミドの角質細胞間脂質に守られていて、セラミドがはたらくことで肌のバリア機能は強固になり、外部からの刺激を跳ねのけて健やかな肌へ導いてくれます。セラミドは健やかな肌を保つための基本となる成分ですので、乾燥が気になる方はセラミドが配合されたボディクリームを選ぶといいでしょう。またセラミドは加齢や紫外線など外からのダメージで量が減ってしまうため、ボディクリームなどで積極的に取り入れたい成分です。

【成分表示名】

●セラミドNP

●セラミドAP

●セラミドEOP

ヒアルロン酸

ヒアルロン酸は肌を作る成分の1つで、水分を大量に蓄える性質があり肌の細胞の隙間を水分で充たしてクッションのような役割をしています。ヒアルロン酸は肌の水分蒸発を抑えて肌の乾燥を防ぐだけでなく、肌の弾力を保つうえでも欠かせない成分です。しかしヒアルロン酸は年齢とともに体内で作られる量は減ってしまいます。弾力のあるみずみずしい肌を保つには、ヒアルロン酸が配合されたボディクリームがおすすめです。

【成分表示名】

●ヒアルロン酸Na

●加水分解ヒアルロン酸

コラーゲン

コラーゲンは分子の大きい成分のため角質層まで浸透せず、セラミドやヒアルロン酸のように肌の内側をうるおすはたらきは期待できません。しかしコラーゲンは角質層まで浸透せず肌表面に留まるからこそ、肌表面のうるおいをキープすることができます。こうしたコラーゲンの保湿効果は、肌を外部の刺激から守って肌トラブルを防いでくれます。お肌の乾燥が気になる方はもちろん、お肌が敏感な方にもおすすめの保湿成分です。

【成分表示名】

●水溶性コラーゲン

ナイアシンアミド

ナイアシンアミドはビタミンB3のことで、肌のうるおいをしっかりキープするはたらきがあります。肌のバリア機能に大きく関わるセラミドの生成を促進してくれる効果も期待できるので、肌トラブルを軽減して健やかな肌に導いてくれるでしょう。ナイアシンアミドはシミやシワ、たるみなど肌の老化の原因となる「活性酸素」の生成を除去するはたらきもあり、エイジングケアを怠りがちなボディケアに取り入れたい成分です。

【成分表示名】

●ナイアシンアミド

5-2 +αの肌悩みに合わせた配合成分で選ぶ

肌にうるおいを与えながら、美白やアンチエイジングなど+αの効果が期待できる成分をご紹介します。

保湿+敏感肌ケア

敏感肌でお悩みの方は、刺激になりにくい弱酸性のものや低刺激性につくられたものを選ぶと安心です。また肌荒れによる炎症を防ぐ、グリチルリチン酸2K、グリチルレチン酸ステアリルなどの抗炎症成分が配合されたボディクリームもいいでしょう。

保湿+シミを防ぐ美白ケア

身体は顔に比べて紫外線対策を怠りやすく、且つ服から露出しやすい腕や背中はシミができやすい部分です。ボディクリームで乾燥を防ぐとともに、美白ケアも忘れずに行いましょう。シミの原因であるメラニン色素の沈着と生成を抑制するには、ビタミンCやトラネキサム酸が配合されたボディクリームがおすすめです。できてしまったシミには美白成分のアルブチンが配合されたボディクリームを選びましょう。

保湿+アンチエイジングケア

加齢による肌の変化は女性ホルモン分泌の減少が原因と考えられています。女性ホルモンの分泌が減少すると肌のうるおいや弾力が低下、またターンオーバーの周期が遅くなり肌がゴワつきやすくなります。アンチエイジングケアには、肌の弾力を高めてハリを出すヒアルロン酸やコラーゲンが配合されたボディクリームがおすすめです。ターンオーバーを促進させるプラセンタが配合されているとなおよいでしょう。

5-3 敏感肌の場合は刺激成分の配合をチェック

敏感肌の方は少しの刺激でもヒリヒリしたり、赤みが出たりなど肌トラブルが起きやすい状態にあります。できるだけ刺激になる成分が含まれていないボディクリームを選びましょう。

アルコール(エタノール)

化粧品に配合されているアルコールはエタノールと表記され、製品の防腐効果や安定性を上げるために、さまざまな製品に配合されています。また清涼感のある製品にもアルコールが配合されていることが多いです。

アルコールは敏感肌の方ですと刺激を感じたり、皮膚が乾燥しすぎたりする可能性があるため、避けたほうが良い成分といえます。過去にアルコールで肌荒れを起こしたことがある方は使用を控えましょう。

パラベン

パラベンは防腐剤として化粧品や食品、医薬品に使用されている成分です。パラベンは防腐剤として使用されている成分の中でも、比較的人体への毒性が低い成分ではありますが、人によってはまれにアレルギーを引き起こす可能性があります。敏感肌の方では赤みやかゆみなどといった肌トラブルが懸念されるため、パラベンが配合されていないパラベン無添加のボディクリームを選ぶのがおすすめです。

石油系界面活性剤

ボディクリームにおける界面活性剤の役割は、本来混ざり合わない水と油を混ぜ合わせるための「乳化剤」として配合されます。界面活性剤は高い浸透力を持ち、ボディクリームに配合された肌に良い成分を浸透させると同時に、ボディクリームに含まれる化学物質まで侵入させてしまいます。かぶれなどの肌トラブルにつながる可能性もありますので、敏感肌の方はボディクリームに関わらず配合された化粧品は避けたほうがいいでしょう。

5-4 香りで選ぶ

ボディクリームは無香料のものと香りつきのものがあります。香りつきのボディクリームはほのかな香りに癒され、就寝前に塗ればリラックス効果も期待できるのが魅力です。香りが長続きするボディクリームを選べば、香水代わりとして使えます。

ただし肌が敏感な状態にある方は、香料が刺激になる可能性がありますので無香料のボディクリームがおすすめです。また香水を使用される方は香りつきのボディクリームを使用すると、香りがケンカしてしまうこともありますので、無香料のボディクリームを使用しましょう。

5-5 テクスチャーと使用感をチェック

ボディクリームを選ぶうえで、クリームのテクスチャーもチェックしたいポイントです。塗りにくいと使うのが億劫になってしまいますので、ボディクリームのテクスチャーや使用感など塗りやすさもチェックしましょう。

しっとり

しっとりタイプのボディクリームは油分が多く、こってり重めなテクスチャーのものが多いです。使用感としてはやや伸びにくさを感じられるかもしれませんが、肌に留まりやすく肌の水分を逃さない蓋としての役割をしっかり果たしてくれます。保湿効果が高く、ヒジやかかとなど皮膚の厚い部分の使用がおすすめです。ただし夏場だとベタつきが気になるかもしれませんので、さっぱりタイプのボディクリームと使い分けるのがいいでしょう。

さっぱり

さっぱりタイプのボディクリームは水分量が多く、軽めのテクスチャーで伸びが良いのが特徴です。しっとりタイプに比べると保湿効果は劣りますが、ベタつきが少ないため身体の広い範囲に塗るのに適しています。季節問わず使いやすいタイプです。

5-6 容器の使いやすさで選ぶ

ボディクリームの容器は大きくボトルタイプ・ジャータイプ・チューブタイプの3つに分けられます。容器の使いやすさや機能面からボディクリームを選ぶのもいいでしょう。

ボトルタイプ

ボトルタイプのボディクリームの多くはポンプ式になっており、自立するため収納がしやすいのがメリットです。プッシュすれば適量が出てくるので使いやすく、中身に触れることなく出せるため衛生面にも優れています。ただしボトルタイプの場合、粘度の高いボディクリームだと少々出しづらく、最後まで使い切るのが難しいかもしれません。

ジャータイプ

取り出し口の広いジャータイプは残量がみえやすいため、最後まで使い切れるのがメリットです。ただしジャータイプは中身が外気に触れる面積が大きく、指を入れて使うため雑菌が入りやすいのが難点になります。別に用意する必要はありますが、スパチュラなどで中身を取り出せば雑菌の侵入を防ぐことが可能です。

チューブタイプ

歯磨き粉のようなチューブタイプは適量が取り出しやすく、使用するときに外気に触れる部分が少ないので衛生的です。コンパクトなサイズの製品も多く、収納しやすく持ち運びにも便利なのがメリット。チューブタイプはいつでもどこでも使いやすく、ボディクリームをこまめに塗りたい方におすすめです。残量が少なくなったときに少々出しづらいのがデメリットになるかもしれません。

5-7 親子で使用できるタイプもおすすめ

お母さん用とお子様用でボディクリームを分けて使うのもいいですが、親子で一緒に同じボディクリームを使えると何かと便利ですよね。

子どもの肌は一見健やかに見えますが、皮膚の厚さは大人と比べると約半分ほどと薄く、バリア機能も未熟で非常にデリケートです。刺激になる可能性のある香料や着色料、パラベン(防腐剤)、アルコールなどが配合されてないボディクリームであれば、親子で安心して使用することができます。

お子様の肌は1年を通して乾燥しやすい状態にありますので、ボディクリームを使ったスキンケアを積極的に行いましょう。セラミドが配合されているボディクリームは肌の乾燥を防ぎ、バリア機能を高めて細菌やウイルスなどからお子様のお肌を守ります。またパッチテスト済みの製品だとより安心してお使いいただけるでしょう。お母さんと一緒に使えるボディクリームで、お子様のスキンケアもはじめましょう。

【親子で使えるボディクリーム選びのポイント】

●無香料・無着色・パラベン無添加(防腐剤不使用)、アルコール無添加

●パッチテスト(アレルギーテスト)済みの製品

●塗りやすいやわらかいテクスチャーのボディクリーム

●容器は取り出しやすいボトルタイプのポンプ式がおすすめ

5-8 ボディソープと同じブランドで統一するのもおすすめ

ボディソープやボディクリームなど、スキンケアアイテムはそれぞれ別のブランドを使用している方もいらっしゃるでしょう。スキンケアアイテムはブランドを統一して使用することを想定してつくられており、統一して使用することで高い効果を発揮できるものです。

例えば敏感肌用のボディクリームを使っているのに、脂性肌用の脱脂力が強いボディソープを使っていたら、いくら敏感肌用のボディクリームを塗っても敏感肌は改善されません。このようにコンセプトの違う製品を使ってしまうと、本来の効果を得にくくなってしまいます。製品の効果を十分に得るには、ブランドを統一して使用するのがおすすめです。

特にボディクリームを使用している方は、ボディソープとの組み合わせに注目しましょう。敏感肌用のボディクリームを使用するなら、ボディソープも敏感肌用にしないと効果が半減してしまう可能性があります。ボディソープを選ぶ際は、グリセリンやシアバターなど、うるおい成分が含まれているものを選ぶのがおすすめです。肌に必要な皮脂を取りすぎることなく、肌のバリア機能を守りながら洗い上げます。うるおい成分が含まれているボディソープを選び洗うことで、その後に塗るボディクリームの効果も十分に得ることができるでしょう。

6. 乾燥肌におすすめのボディクリームの塗り方とポイント

ボディクリームの効果を十分に得るには、塗るタイミングと塗る頻度がポイントです。乾いた肌にボディクリームを塗っても保湿効果はあまり期待できません。しっかりうるおいを肌に届ける、乾燥肌におすすめのボディクリームの塗り方をご紹介します。

6-1 塗るタイミングはいつ?

ボディクリームを塗るベストタイミングは、肌が軽く濡れているお風呂上がりです。寝る前などにボディクリームを塗るという方が多いですが、乾燥した肌はボディクリームが浸透しづらく保湿効果を期待できません。

ボディクリームは油分が多いため完全に肌が乾いた状態よりも、程よくうるおいのある状態の方が浸透しやすいのです。お風呂上がりは肌が柔らかくなっていて、毛穴も開いた状態。美容成分が最も浸透しやすく、ボディクリームを塗るベストタイミングになります。

6-2 塗る頻度はどのくらいがいい?

ボディクリームは1日1回お風呂上がりに、毎日塗りましょう。乾燥が気になったときや気が向いたときだけボディクリームを塗ってもあまり効果は得られません。継続的にボディクリームを塗って、常に肌をうるおわせておくのが理想的です。

6-3 乾燥がひどい場合は1日数回塗るのがおすすめ

ボディクリームを塗る頻度として1日1回お風呂上がりに塗るのが基本ですが、乾燥がひどい場合は朝にもう一度塗るのがおすすめです。冬場など乾燥している時期は1日2回以上塗っても問題ありません。お肌の状態に合わせて塗ることが大切です。

6-4 適量はどのくらい?

ボディクリームを塗る場合は100円玉大、乾燥がひどい場合は500円玉大が適量です。ボディクリームを塗る量が少なすぎると十分に効果を得られず、逆に摩擦を与えて肌に刺激を与える可能性があります。また塗る量が多すぎるとベタついてしまいますので、適量を守って塗りましょう。

6-5 ボディクリームの基本の塗り方

ボディクリームの塗り方でポイントになるのは、ボディクリームを温め伸ばしてから塗ることです。ボディクリームは温めると伸びがよくなり、塗りやすくなります。また両手で伸ばしてから塗ることで、肌に均等にボディクリーム塗ることもできます。

【ボディクリームの基本の塗り方】

1.ボディクリームを適量手に取り、肌につける前に両手でこすってクリームを温め伸ばします。

2.ボディクリームが伸びたら丁寧に細かいところまで塗りましょう。

3.ボディクリームが足りなくなったら、また両手でボディクリームをこすって温めてから塗ってください。

7. 乾燥肌の方がボディクリームを塗るシーズンはいつ?

ボディクリームは冬の乾燥した時期に塗るものと認識している方もいらっしゃると思いますが、ボディクリームはオールシーズン塗るのがベストです。私たちが過ごしている環境は1年を通して乾燥しやすく、湿度の高い夏も実は冬と同じくらい乾燥しやすいのです。

夏は汗をかくと同時に肌の水分が逃げ出してしまい、気づかないうちに肌は乾燥しています。また夏の強い紫外線は肌を乾燥させる原因です。紫外線は肌の角質層の保湿成分を減少させバリア機能を低下させます。さらにバリア機能が低下した肌に紫外線のダメージが加わり、どんどん乾燥してしまうのです。

秋は夏に受けたダメージの影響で肌のバリア機能が低下している可能性があります。冬に向かって空気が乾燥し始めると、バリア機能が低下したまま冬に突入し乾燥がひどくなってしまうのです。春は花粉や黄砂などのアレルゲン物質が多く飛んでおり、バリア機能が低下している乾燥肌の方だと、アレルギー反応によって肌が荒れやすくなります。

このように季節問わず肌は乾燥や刺激にさらされているため、オールシーズン保湿してバリア機能を正常にしておく必要があるのです。乾燥肌は肌トラブルの根本的な原因になります。いつでも健やかな肌でいるためには、ボディクリームを季節問わず使用していつでも肌のうるおいを保ってあげましょう。

まとめ

今回は乾燥肌の方に向けてボディクリームの選び方についてご紹介しました。乾燥肌の方は肌のバリア機能が低下しているため、少しの刺激でもピリピリしたりかゆみが出たりととても敏感な状態です。ボディクリームは低下したバリア機能の代わりに肌を保護する役目をしてくれますので、積極的にボディクリームを使用しましょう。またボディクリームを選ぶときのポイントは保湿効果の高い成分が入っていること、刺激になる可能性のある成分は含まれていないことです。乾燥肌用もしくは敏感肌用のボディクリームを正しく使用し、乾燥に負けない健やかな肌を手に入れましょう。

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