日焼け後のアフターケアのやり方を紹介!正しい肌ケアで後悔を防ごう
普段から気をつけてお手入れしていたものの紫外線が強くなるこの時期は、うっかり日焼けをしてしまったという方も多いでしょう。
日焼けをしないようにすることも大切ですが、日焼けしてしまったら、そのあとのアフターケアが大切です。
日焼けしてそのまま放置しておくと、痛みやその後のくすみ、シミ、シワの原因になります。
この記事では、日焼け後の肌状態やアフターケアの重要性と方法、パーツ別ポイント、やってはいけないアフターケアまで詳しく紹介します。
1. 日焼けしたあとの肌状態は?
日焼けとは、紫外線によってやけどをしている状態をいいます。日焼けをしたあとの肌状態は、主に2つに分けられます。
ひとつ目は、紫外線を浴びた後4時間くらいしてから肌が赤くなる、サンバーンと呼ばれる状態です。
もう一つは、日焼けをしてから数日後に起こる肌が黒くなる状態をサンタンと呼びます。
サンタンは紫外線を浴びると防御機構が働き、肌のメラノサイトが活性します。
そして、メラニンが生成されることで肌が黒く変化してしまいます。
皮膚がダメージを受け炎症を起こした状態
日焼けをすると、紫外線により肌細胞の遺伝子が傷つきます。
この結果、皮膚はダメージを受けて炎症を起こしたり、細胞が死んでしまったりする状態になります。
このため、サンバーンのときは炎症による赤みが出るとともにほてり、ひりひりとした痛みを伴います。
最悪の場合は、水ぶくれができてしまうこともあります。
紫外線を浴びてから8~24時間くらいが症状のピークとなり、2~3日すると炎症がおさまってきます。
2. 日焼け後のアフターケアが重要な理由
日焼けは、将来的なシワやシミ、そばかす、乾燥などの肌荒れ、たるみなど肌トラブルの原因になります。
日焼けをしたときに、すでに日に焼けてしまったのだからとアフターケアを諦めてはいませんか。
日焼け後は肌が紫外線によってダメージを受けている状態のため、アフターケアを怠り、そのまま放置しておくことは肌トラブルにつながり肌によくありません。
適切なアフターケアをすることで、ダメージによる肌への影響を抑えられる可能性があります。
3. 日焼け後は、すぐにアフターケアをしよう!
ここからは、日焼けをしたあとにどのようなアフターケアをすればよいかを説明します。
日焼け直後のサンバーンの状態では肌が赤みや熱を持ち、ひりひりとした痛みが生じます。
やけどをしている状態のため、まずは冷やすことが必要です。
氷水を入れたビニール袋や冷水で濡らしたタオル、ハンカチなどの布でくるんだ保冷剤を日焼けした部分に当てて冷やし、熱を抑えます。
肌がひんやりしてきたら、化粧水や乳液などでしっかりと保湿をします。このとき使う化粧品は、低刺激の化粧品を使うとよいでしょう。
一方で冷やしても患部のほてりや痛みが取れない場合、水ぶくれになってしまった場合は皮膚科を受診しましょう。
赤みやほてり、痛みは肌が傷ついてバリア機能が衰えている状態です。
皮膚科を受診して早めにケアすることで、ダメージを最小限に抑えることが大切です。
4. 日焼け後の基本的なアフターケア方法
日焼け後のアフターケアは、できるだけ早く行う必要があります。
一方で手順を間違えてしまうと効果が出なかったり、肌の負担になってしまったりすることも見込まれます。
手順としては、まずしっかりと肌を冷やしてクールダウンさせること、次に冷えた肌をしっかり保湿すること、最後に水分補給やビタミン補給をすること、この順番です。
詳しく解説します。
STEP1:肌を冷やしてクールダウンさせる
日焼けしてしまったら、できるだけ早く冷やす必要があります。
赤み、ひりひりとした痛みがあるやけどの状態では、肌を冷やすことがとくに重要なためです。
濡れたタオルで冷やしたり、保冷剤をくるんだもので冷やしたりして、ほてりや赤みが落ち着くまで日焼けした部分をしっかりと冷やします。
背中など日焼け部分が大きい場合は、冷水シャワーを浴びるのもよいです。
どの方法でも肌を刺激しないように、優しく冷やしましょう。
STEP2:しっかりと肌の保湿をする
肌が冷えたら、保湿をします。紫外線を浴びた肌は角質層にダメージを受けており、バリア機能が低下している敏感な状態にあります。
そのままにしておくと肌は乾燥や外部からの刺激でダメージを受けやすくなるため、水分補給をして肌を保護しましょう。
敏感な肌であるため、化粧水や乳液、クリームなどはパッティングせずに優しくプレスするように保湿をします。
普段から低刺激のスキンケア用品を使用していない場合は、普段使いのスキンケア用品ではなく、敏感肌用など低刺激のスキンケア用品をおすすめします。
STEP3:水分補給やビタミン補給をする
日焼けで失われるのは、肌の水分だけではありません。
体の中の水分も同じように失われています。
このため、水分の補給も必ず一緒に行いましょう。
また、肌の修復に必要なビタミン類も一緒に補給するとさらによいでしょう。
別名若返りのビタミンとも呼ばれるビタミンEは、血行を促進します。
結果、肌の細胞補修に必要な栄養素や酸素が届くため、肌の修復に役立ちます。
さらに、新陳代謝をサポートする効果も見込まれています。
ビタミンEはナッツ類や植物油、タラコ、ウナギ、カボチャ、アボカドに多く含まれています。
ビタミンCはメラニン色素の合成を抑えたり、肌のハリを保つコラーゲンの生成を助けたりする働きがあります。
アセロラやかんきつ類などの果物、カラーピーマン、青菜などの葉野菜にビタミンCが多く含まれています。
5. パーツ別、日焼け後のアフターケアポイント
これまで、日焼け後の基本的なアフターケアについて説明してきました。
続いて、パーツ別のアフターケアについても解説します。
フェイス
1. 皮膚が薄いフェイスを日焼けした際は、洗顔などの刺激が負担にならないようにお手入れをします。
2. 肌の状態が落ち着いてきたら、鎮静効果のあるタイプや保湿力の高い美白製品などを使うとよいです。
3. スキンケア用品を使う際は、刺激にならないよう手のひらでそっと優しくなじませます。
化粧品は、刺激の少ないタイプを使いましょう。
肌荒れ予防効果や、メラニン産生を抑制するアゼライン酸入りのスキンケア用品、肌荒れを修復・予防する効果のあるスキンケア用品の使用をおすすめします。
リップ
1. 唇の日焼け対処法は、まずは冷やします。
2. 冷やしたあとに低刺激のリップクリームで保湿をします。
3. 入浴中にリップクリームを重ね付けして、その上にラップをのせるラップパックもおすすめです。
小さいパーツである唇の日焼け防止は忘れがちですが、唇は皮膚が薄いうえに、皮脂腺や汗腺がないパーツです。
また、唇はメラニンをつくる細胞もありません。
このため、唇はデリケートで乾燥しやすいパーツです。
ボディ
1. ボディ全体が日焼けしてほてりを感じている場合は、濡れタオルではなく、冷水シャワーなどでしっかり冷やしてください。
2. 水風呂に浸かるのもよいでしょう。
3. 皮膚が冷えたら、スキンケア用品で保湿します。このときに使うスキンケア用品は、塗りやすいローションやミルクタイプがおすすめです。
フェイスや唇と比べて塗る面積が大きいため、たっぷり使えるスキンケア用品もよいでしょう。
スキンケア用品を塗る際は肌をこすらずに、塗り残しがないように注意して保湿をします。
ヘア・頭皮
ヘアや頭皮も紫外線を浴びると日焼けをします。
日焼けするとヘアの乾燥の原因となり、さらに頭皮は赤くなってダメージにより抜け毛も引き起こします。
日焼けをしてしまったら、摩擦でさらにダメージを与えることがないようにアフターケアを行います。
1. 最初は優しくブラッシングをします。毛先からブラッシングをすることで、絡まらずにケアができます。
2. 次にヘアと頭皮を洗いますが、まずはぬるま湯で汚れを落とし、シャンプーをよく泡立てて、摩擦が発生しないように泡で優しく洗います。
3. 続いて、コンディショナーで保湿をします。毛先など、傷んでいる部分に念入りに塗布しましょう。
4. そのあと、蒸しタオルで5分ほど髪を包むと髪がしっとりします。
5. 最後は、タオルドライです。ヘアを乾かす前にタオルでよく水気を取ると、ドライヤーの使用時間短縮につながります。
6. やってはいけない、日焼け後のアフターケア
日焼けしたあとのアフターケアは大切ですが、やってはいけないケアも存在します。
知らず知らずのうちにやってしまい、肌へのダメージを与えることを避けるためにも、やってはいけないアフターケアについて詳しく紹介します。
むけてきた皮を無理やりむく
日焼けして少し経つと、皮がむけてくることがあります。
気になってむいてしまう方もいますが、無理やりむかずに自然にむけるのを待ちます。
無理やりむくと、古い皮と一緒に新しくできた皮膚がはがれてしまいます。
新しい皮膚は未熟なため、そこに刺激を与えるとシミやくすみが発生する一因になります。
肌へのダメージを防ぐためにも、無理やりむかないように注意しましょう。
強くこすりながら保湿をする
摩擦やパッティングは、肌へのダメージが大きいです。
日焼け後の肌には保湿が必要だからと強くこすったり、パッティングをしたりしてはいけません。
保湿のためにスキンケア用品を使う際は叩くのではなく、ハンドプレスで優しく肌の奥まで浸透させましょう。
リフトアップマッサージをする
マッサージには、血行をよくする効果が見込まれます。
血行がよくなると新陳代謝が活発になり、皮膚の再生が進むと考える方もいるでしょう。
一方、日焼け後の肌は敏感な状態です。
血行を促進することよりも、マッサージによる摩擦刺激が肌にとって悪影響を及ぼします。
リフトアップマッサージなどは、日焼け後の肌が元の状態に戻ってから行うことをおすすめします。
シートマスクを使う
日焼け後の肌に、シートマスクを使うことは控えましょう。
普段使っているシートマスクであっても、日焼け後の肌は炎症を起こしており、刺激になることが見込まれるためです。
日焼け後のほてった肌はタオルなどで巻いた保冷剤で冷やし、その後に保湿を行います。
痛みや赤みが引いて、肌が落ち着いてきてからシートマスクを使うことをおすすめします。
湯船での温まりすぎにも注意が必要
日焼けをした当日のお風呂にも注意が必要です。
湯船で温まりすぎると、炎症を起こした肌に熱いお湯が刺激となって、赤みや痛みがより強まるためです。
日焼けしてしまった日は38~40℃のぬるめの温度にし、入浴時間も短めにしましょう。
また、湯船につかるのではなくシャワーで済ませるのもよいでしょう。
7. 日焼けによる炎症を防ぐには、日焼け対策も大切
日焼けしてしまったあとのアフターケアは重要ですが、日焼け対策を普段から行うことで日焼けによるダメージを防ぐことも大切です。
ここでは、日焼け止めの正しい選び方と日焼け止めの効果的な塗り方について紹介します。
日焼け止めの正しい選び方
日焼け止めで防止できる紫外線には2種類あります。
● UV-A
UV-Aと呼ばれる波長の長い紫外線です。
UV-Aは真皮層にまで届き、肌を黒くするサンタンを引き起こします。
UV-Aを防ぐには、日焼け止めに書かれているPAという表記を参考にします。
PA+〜PA++++があり、+の数が多いほどUV-Aを防ぐ効果が高いです。
● UV-B
UV-Bと呼ばれる波長が短く、体への影響が強い紫外線です。
UV-Bはサンタンだけではなく、肌に赤みや痛みを発生させるサンバーンを引き起こします。
UV-Bを防ぐには、SPFと呼ばれる数値を参考にして日焼け止めを選びます。
日焼け止めの効果的な塗り方
+の数が多かったり、SPFの数字が高かったりする日焼け止めであれば安心と考える方もいますが、日焼け止めの効果を出すにはそれだけで十分ではありません。
より効果的に使うには、紫外線の特徴を知り、シーンや季節によって日焼け止めを使い分けることが大切です。
また、日焼け止めは一度塗れば安心というものでもありません。
通勤・通学時やスポーツをして汗をかいたときにはこまめに塗り直す、海やプールなどで日焼け止めを塗る際はウォータープルーフタイプを使うなどとすると効果的です。
まとめ
今回は、日焼け後のアフターケアのやり方を紹介しました。
日焼け後の肌は、やけどをしている状態にあります。
できるだけ早く赤みや痛みを取るためにも、適切なアフターケアを行う必要があります。
まずは日焼け後の肌をしっかりと冷やし、そのあとに保湿をすることが大事です。
健康な肌に戻すためにもアフターケアの重要性を知り、適切なケアをして紫外線に備えましょう。